前回の記事で、
兄弟3人と母は相続放棄をしたことになるけれど、
相続には順位がある。
被相続人の子が第一順位で、
第二順位は被相続人(故人)の両親へ引き継がれる。
第二順位者が死亡等の場合には、
さらにその両親へと引き継がれる。
僕の場合、
父が亡くなったため、
祖父と祖母。
祖父と祖母が既に亡くなっていたため、
その両方の両親、
つまり曾祖父と曾祖母。
曾祖父と曾祖母も亡くなっていたため、
さらに第三順位へと引き継がれる。
第三順位とは、
被相続人(故人)の兄弟姉妹。
僕の父には弟が3人いたため、
叔父たちへ連絡しておいた。
叔父たちにも、
同じように手続きをしておいてもらった方がよいと思ったからだ。
僕たちが相続放棄をした約1カ月後に叔父たちも手続きが完了したとの連絡があった。
余談だけど、
第二順位者の祖父と祖母は既に亡くなっていたが、
念のため、
亡くなっていることが分かる戸籍が必要になる可能性も考え、
祖父母の戸籍と曾祖父母の戸籍を取得した。
この祖父母と曾祖父母の戸籍の取得という行為は、
自分のルーツを知るという意味でも、
とても重要に感じたため、
余計なことかもしれないと思いながらも、
その行動を止めることはできなかった。
そして、
その戸籍を取得してみてわかったことは、
ただの書面に名前が記載され、
「昭和○○年○月死亡」だとか「大正○○年○月○○(場所)にて死亡」
とか書かれているのだけれど、
その書面(戸籍)から、
祖父母がとても苦労したであろうことが想像できてしまった。
そう思うと、
自然に涙が溢れてきた。
僕は父から、
父自身が育った環境のことは聞いたことがなかったが、
母から、
父が話してくれたことを、
僕は聞いていた。